CAP(キャップ)の手引き(小学生用)

 CAPワークショップを実施するために CAPワークショップは、子どもへの暴力を防止するための人権教育プログラムです。子どもが困った時、おとなはどうすればいいか、そして子ども自身は何ができるかを一緒に考えていきます。

 おとなワークショップと子どもワークショップに分かれています。親子で受けることはできません。おとなに話す内容と子どもに話す内容が違います。

おとなワークショップを単独で行うことは出来ます(人権学習として取り入れられるところもあります)が、子どもワークショップだけを実施することはできません。その前に必ずおとなワークショップの実施をお願いします。

1.最初におとなワークショップを実施します。時間 120分 人数制限なし

 子どもワークショップを受けてきたわが子に対しての対応が違っていれば、CAPの効果は出ません。
 だから子どもよりも先に受講する必要があります。困っている子どもに対処する時、おとなはどうすればいいか
 子どもを尊重し、しっかりと話を聴いてやることです。話を聴くとは?否定しない共感的な聴き方とは?今までの聞き方はまちがっていたかもしれません。
 おとなワークショップで再チェックしてみてください。

 子どもワークショップを模擬体験していただき、子どもがどう感じるか確認しましょう。子どもでなくても、少し元気・勇気が湧いてくるかもしれません。
 疑問に感じたところは質問をお願いします。
 子どもが受講して帰ってきた時には、会話が弾むでしょう。

 普段の生活の中で「安心・自信・自由」(これはCAP独自の人権標語です。詳しくはおとなワークショップで)を守りあう生活が実現しないと、子ども達はなかなか話してくれないでしょう。
 子どもが何でも話してくれるのは、おとなが子どもの人権を尊重した生活を日々送っているからでしょう。
 ここにもおとなワークショップを受ける大きな価値が出てきます。
 日常生活の中で、子どもを尊重した生活をするためのヒントがあります。

 子どもは、おとなに影響され日々成長していきます。子どもの問題行動の発端には、必ずその周りにいるおとなから大きな影響を受けています。それは単なる殴る蹴るだけとは限りません。
 あれもこれも暴力であると再認識していただきたいと思います。また、生き生きとした生活を送っている子ども達も周りにいるおとなの影響を大きく受けています。
 エンパワメント(詳しくはおとなワークショップで)された関係だと思います。

 子どももおとなも生き生きと居心地よく暮らすためのふり返り・気づきの場として、毎年受講していただくことをぜひお勧めいたします。
 子どももおとなも日々成長しています。その過程の中、CAPワークショップは毎年同じではなく、受け取り方が深まっていくでしょう。
 家庭・学校・地域での共通認識が大きな変化に繋がっていきます

2.次に、おとなワークショップを開いて1ヶ月以内に子どもワークショップを実施します。(遅くとも1学期間以内に。おとなが忘れないうちに、が大事です)時間 90分(ワークショップ70分+トークタイム20分) 1クラス単位(40人以下)

 子どもは初めて会うおとなの3人グループから、いろんなことを学び気づき家へ帰ります。
 「困った時は絶対相談してね!」と何度も繰り返し伝えます。
 そういえばあの時嫌だった、今困ったことがある、子ども達はいろいろと思い巡らし、CAPで言うとったった、お家の人に相談してみよう!先生に相談してみよう!と思う時がきます。その時!CAPおとなワークショップで学んだ聴き方が生きてきます
 また、特別な叫び声や護身術など、とっさの時に使えるよう学校や家で繰り返し復習をお願いしたいと思います。子どもにおいても毎年の受講が理想です。
 小学生の間に2回は受講していただきたいですね。

 CAP子どもワークショップはこの他、就学前(3歳~5歳)と中学生を対象にしたプログラムもあります。

  ぜひあなたの地域を、安心・自信・自由の保障された地域に変革していきましょう!!ひかみCAPはそんな地域づくりのお手伝いをさせていただきたいと思っております。

繰り返しの学習が必要な、交通安全教室や防災訓練と同じように、『心の安全教室』です。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA